ミタサレナイ
僕の心の器は満たされないまま。
たしかに、満たされている状態を維持することは誰にも不可能なのだろうとは思う。
でも僕は、
あの人からのアイが欲しい。
それを認めることに多少の悔しさを感じるのは何故だろうか。
それはきっと、
僕をこの世界に産み落としたあの人が
僕に対してアイを与えてくれないと感じていることを
見ないようにしたいからなのだろう。
貴方のアイをください。
そんなこと、口が裂けても云えないに決まってる。
もっと僕を見てよ、向き合ってよ。
そんなことさえも、
云えない。
その不満が
あの人への嫌悪にかわり、
満たされないことを諦めきれず
虚しい思いをしながら、
大人になり切れず
中身だけ子供のままで
もがく日々。
これからに、期待はしても良いのだろうか。
諦めがつくまで、
何かに気づくときがくるまで、
もう少し、
このままでいさせて。